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 福島の里の秋をもとめてふらふらとさまよっていたら、いつの間にか山の中へとさまよい込んでしまった。細い道をあてなく行きやっと峠を越えると道は下っていき、依然細い道の左側に水が出ている。右側には木で作られた大きな看板が。027.jpg
 
 「貝泊の名水 耕土の清水 かいどまり」
 
 と書いてある。
 ああ、なるほどここが「耕土の清水」なのかあ。という感じで、車からペットボトルを取り出した。
 名前は知っていて機会があれば行ってみたいと思っていた湧き水だったが、あてもなく車を走らせて偶然たどり着くことができた。

026.jpg
 ざっと見た限り3つの湧水点がある。味はさっぱりすっきり。まあ、標準的な湧き水かなあ、といった印象。
 北の三株山から下りてきている水のようだが、上には牧場、農場があるのでそちらが水質に影響してないかどうかが心配ではある。
 ネットを見ていたら、どうやらこことは別の「耕土の清水」の写真があり、さらなるリサーチが必要と思われる。

 
028.jpg
 いわき側から、山越えして白河のほうまで続く国道289号線の一本北を走り、やがて山に入って古殿町、鮫川村のほうへ抜ける県道71号線。これを辿っていけば道沿いに湧出している。
 一帯は田人町貝泊といって、山あいに静かな集落が並んでいる。

 たしかぼくが行ったときには地震の影響で、途中で県道が封鎖されていて(道端に「壺の滝」の看板が打ち捨てられていた)、軽2WDで行くにはちときびしい山道(途中、突然現れた廃屋の庭に車が停まってて中に人がいたのにはちょっと驚いた。向こうも驚いただろうけど)で迂回した記憶があるんだけど、正確な位置は忘れたが現在は復旧しているのだろうか?(途中「家老沢の滝」は見つけた)
 ('11.11月訪問)
 
    2012/12/30(日) 17:11 福島の湧き水 PERMALINK 御一言(0)
     
    019.jpg

     いわき市の北部、人家の少ない国道399号線が大きく左へヘアピンぎみにカーヴする地点を右へ、集落が点在しつつ山へ上っていく細い道に入る。地図とカンを頼りに山へとゆけば、森に覆われた桐ヶ岡神社に着くだろう。
     この一帯は二ツ箭山の南麓であり、この神社は大山祇神社であることから、二ツ箭山を祀っているのだろう。近くに桐ヶ岡という地名があることから、通称の名で定着し、呼ばれていると思われる。018.jpg
     細い道はそのままうねりながら山を上っていく。途中に「月山登山口」という立て看板を見つけることができるが、月山経由で二ツ箭山頂に至るコースとして頻繁に利用されているようだ。

     020.jpg
     まず神社におまいりして、さあいよいよお水をいただきましょう。神社奥からホースを引っぱってきて取水しているようだ。
    021.jpg
     昔から氏子さんに大切にされてきた清水のようで、「長命の清水」とも言われている、とのこと。いわきの霊峰・二ツ箭山が育んだ水は清冽、さっぱりしてのどごしが良い。

    022.jpg
     地震の後、山頂付近の崩落や登山道の危険により入山禁止が続いていたそうだが、去る2012年10月に解除になったとのこと。しかし、いわき市HPによれば放射線量(とくに二ツ箭山頂付近)は高い数値が出ているようだ。この湧き水も直接沢の水を引いているような感じでもあるので、そこのところはご注意ください。

    ←桐ヶ岡神社は集落から少し離れ、深い森の中に鎮座している。ひかえめな神聖さとそこはかとない威厳を感じさせる

     二ツ箭山の東麓には仁井田川の源流を落ちる「逢瀬の滝」があるが、それはまた後日ご紹介したい。
     ('10.09月訪問)
      2012/12/30(日) 11:42 福島の湧き水 PERMALINK 御一言(0)
       
       茨城県那珂市には、白鳥の飛来地として県外にも広く有名な古徳沼をはじめ、池が多く存在する。たぶん昔から水気を多く含んだ肥沃な土地だったのではないだろうか。そんな地形も影響したのかどうか、先の地震で那珂市では震度6強を観測した。
       肥沃ということでいえば、北側は西の那珂川、東の久慈川に挟まれた台地であり(その台地は、南進してそこから東に向きを変える那珂川に削られるかたちで水戸市との境を形成する谷のへりへ広く続いている)、広い田畑で豊かな米、野菜づくりが行われている(那珂かぼちゃなんかが有名ですね)。
       その台地が谷へと下っていく境目あたりに、湧き水が多く点在しているというわけである。軍民坂湧水とか、ひたちなか市の加波山瀧とか、他にも無名だが味わいのある水場がけっこう知られざるかたちで残っているのだ。
       今回訪れた湧き水も、ネットで知った。鹿島という、瓜連駅から東へ1㌔くらいのところを北へ下りる坂の途中にある。このあたりがちょうど台地と川の浸食で削られた谷(といっても広く平らな稲作地域)との境であり、坂が何本かあってそれぞれに名前が付けられている(湧き水のある坂は「化粧坂(けわいざか)」といって、「化粧坂湧水」と検索するといくつかブログが出てくるので、詳しくはそちらを参照してください。ぼくは一切情報を持っていないT_T)。

      014.jpg 坂が下り始めたあたりに湧出していた。森に囲まれて暗い。
       がぶ飲みするにはためらわれるロケーションだが、ひと口すすってみると雑味のないすっきりした水だ。特徴のない、といえばそれまでだけど…。湧水地点のすぐ脇から、上にのぼっていく径があるので、様子を見に行く。

      015.jpg 上まで行くと集落の端に出る。上から径を眺めると、こんな感じ。ちょっと雰囲気があるでしょう?

      016.jpg水源の上と思われる一帯は畑である。これではちょっと、水汲む気にはなれない…。
       写真奥を坂道が左から右へと下りていて、1枚目の写真のようにコンクリート壁で段差を保護されている。垣根の向こう側を径が下っている。だからまさにここが台地の北側のへりということ。

       
      017.jpg 下りてきて写真を撮るなどしてブラブラしていると、径から集落の方であろう女性が犬を連れて下りてきた。詳しいことは聞けなかったけど、昔から湧き出ている水だそうだ。
       こういうとこの写真を撮ってるの? と言われたのでヒマなもんで…と答えると、まあ羨ましい。と返されて、いつものことながら苦笑…。年の瀬にもかかわらず相変わらずこんなことしてるなんて、ほんとにヒマ人だよな。
       (12.12月訪問)

       
        2012/12/26(水) 00:12 茨城の湧き水 PERMALINK 御一言(0)
         
         この湧水を知ったのはごく最近で、「湯殿山湧水(切り目の名水)」のことを調べていたら、近くに湧き水があることがわかってびっくりして見に行ったという次第。以前からこのあたりには湧き水が多いということを聞いてはいたものの、やっぱり道を一本入るとどこに湧き水が出ているかわかったものではありません。

        010.jpg 沢(これが奥撫川)沿いの細い道に入り少し進むと、道と沢のあいだに広いスペースがあって、そこに湧き水が出ている。訪れた日には車が2台停まっていた。
         あまりに沢に近いのでまさか沢の水を上げてるわけじゃないだろな。などと思ってしまい、そこにいた人に話を伺うと、湧水源はもっと北の山側にあり、そこからパイプで水を導いているとのことであった。なんでも道路工事によって埋もれてしまった湧き水を数十年ぶりに復活させ、現在のように整備した有志の方が地元にいるらしい。
         一年をとおして水量は変わらず(これは名水のひとつの基準だと思う)、そして水温も一定。「あっこ(あそこ)の切り目の水もいいけど、水の質としてはこっちのほうがいいね」とおじさん。オッ、今日のとれ高いただきました! 出ました、「おらが村の湧き水」。この一言があってこそ、里に湧き出る清水のすばらしさが際立つというものです。
         「まずは飲んでみな」とおじさんに促されてひと口含んでみると、まろみがありほのかに甘みもある感じ。そして水温が一年を通して変わらないということは、この時期はむしろあたたかく感じられるということだ。水がやさしい味なのである。また水量も変わらないとのことなので、地下への滞留期間も比較的長いのではないか。まろみがあるように感じるのもそのせいかもしれない。
         しかも、この湧水を復活させた有志の方、放射性物質の分析検査も民間企業に自費で!依頼しており、不検出だったとのこと。頭が下がります。

         この「奥撫の湧水」は実はふたつの湧水点があり、いま訪れたのが「1号点」。来た道をそのまま北上し、広い農道に出て坂をのぼっていくとまもなく右手に「2号点」がコンクリート壁に挿入されたパイプを伝って湧出している。
        011.jpg 1号・2号というだけあって水源は同じなのだろうが、おじさん曰く「(2号点は)コンクリートということもあるので夏はノロが発生して(1号点と比べて)水質は落ちる」とのこと。気分の問題と言われてしまえばそれまでなのだが、というか「湧き水めぐり」そのものがそれまでなのだけれど笑、若干まろみに欠けるような気はした。あくまで気は、ですが。

         いやしかし、気分の問題といえば、2号点の周囲である。下の側溝は写真のすぐ下で斜面となって橋の下の沢に落ち、車線を挟んだ反対側がその沢の流れる谷となっているのだけど、013.jpgその両側ともゴミの投棄がもの凄い。缶やペットボトルは当たり前、酒のパックやら発泡スチロールやら木の板やら部品やらビニール袋やら傘やらアダルトDVDのパッケージやら(遠くて女優は誰かそれとも素人モノなのかはよく見えなかった)。湧き水を汲みに行ってしばしば驚かされるのは、わざわざ周辺にゴミを捨てていく人がわりと多いということだ。この2号点のようなロケーションだと「見た目のありがたみ」が薄いため、ゴミは捨てられやすい傾向にある(湧き水の存在がゴミ投棄の抑止力にならない)のは致し方ないのだが。

         ということで、2号点はいささか残念な感がなくもないが、それはむしろ湧き水のせいではなく、1号点と含めて星4つを献上したい。
         先の地震で水が止まった際には、多くの人が訪れ車の列をなしたという。時間の経った今ではすっかりもとの静けさを取り戻したが、日常的に汲みに来ている人も多いのではないか。近所にこういう水場があることって、豊かさのひとつの指標になる。

         (1号点、2号点と北上しさらに北へ行くと、高萩市中戸川に入り国道461号、花貫渓谷のほうに抜けるのだが、中戸川に入る手前に田代という地名があり、そこにも湧き水があるとおじさんに教えてもらった。ただし地元の人でないと一般の人にはわかりにくい場所にあるそうだ。詳細がわかり次第、紹介したい。または情報をお持ちの方は是非教えてくださ~い!)
         (12.12月訪問)
          2012/12/24(月) 21:44 茨城の湧き水 PERMALINK 御一言(0)
           
           そういえば、湧き水汲みっていつごろから行ってたんだっけ…と、しばらく考え込んだけど、2年ほど前、毎日車で山越えをして日立に行っていたことがあって、途中の入四間町というところにわりと有名な、豆腐屋さんの敷地内に湧き水が出ている場所があって、道すがらそこで水筒に水を汲んだり、ずらりと人が並んでいるのを見たりしているうちに、自分もポリタンクを買い込み水をたんまり入れて持ち帰る。というようなことをやり出したのがはじまりだった。
           ほかの湧き水も気になって調べてみると、日立や高萩なんかに湧き水が多く点在していることがわかって、水汲みツアーに出かけたうちのひとつがこの湯殿山湧水だ。

          008.jpg 鬱蒼とした山の斜面から、2本のパイプを伝って湧出。傍らには湯殿山・羽黒山・月山の石碑が建てられており、昔から聖域として祀られてきたことがわかる。
           ペットボトルに水を入れると、金箔のような砂礫がわりと多くみられる。これは濾過する布か何かを持参したほうが良いかもしれない。味はすっきり。
           近くにある椎名酒造という酒蔵の仕込み水としても使われているそうだ。

           十王ダムをかすめ東西に日立を貫く地方道60号十王里美線、十王町高原地内の道路脇。車線の反対側に駐車スペースがある。
          009.jpg (10.06月訪問)

            2012/12/23(日) 01:41 茨城の湧き水 PERMALINK 御一言(0)
             
             R294を北上していくつかの小山と工事現場を過ぎ、カーブを曲がってある程度まとまった集落にさしかかると、左手のほうでおじいさんが斜面から転げ落ちているのが見えた。おだやかな田園風景に音もなく転げ落ちていくおじいさん。かなり唐突でしかも静寂に満ちていて、シュールだ。「ええーっ?」とマスオさんもかくやという叫び声を上げながら近くまで行って車を止めて外へ出ると、おじいさんはもう立ち上がっていた。見ればなかなか急な斜面で、途中までは石を埋め込んだり段差をつくってできた階段があるのだが、そこから下に降りようとしたら木の杭に引っかかって転げ落ちてしまったそうだ。005.jpgさいわい落ちたあたりも柔らかい土で、おじいさんにケガはなかった。日々の畑仕事で鍛えられているのだろう、それに身体も柔らかそうだった。服に付いた砂や枯れ葉を払い落としてあげると、どこから来たと問われ茨城からだ、水を汲みに。と答えると、「ああ、丸山の水けえ」。地元にはよく知られる丸山不動の清水である。

            柿がたわわに実っている。おそらくおじいさん、薪を集めていたのだろう。冬支度も大詰めだ→

             R294を北上し、東に大里小学校を過ぎると県道282号線と交わる十字路があるので、そこを左折。006.jpg道なりに進むと右手に広く車を停められるスペースがあり、そこに丸山不動の清水が湧出している(写真は裏手にあたる、二つある湧出口のひとつ。建物は野菜の直売所だそうだ)。山から下っているのだろう、水量は豊富だ。
             もうひとつの湧水口は民家のすぐ脇にあり、「湧き水」のロケーションとしては少し見劣りがするような(でも玄関口に自然の湧き水が出てたら便利だろうな~)。味はさっぱり、雑味もなくゴミの混入もない。ごく標準的な湧き水といったところだろうか。おそらく浸透してから短期間で湧出してるのではないか。なお、水質検査の看板が立てられておりセシウムその他の放射性物質は不検出とのこと。

            007.jpg

             すっかり冬の空だ。道順としては、これから後藤の清水へ向かうところ。方角的にはここから西北西、直線距離にして3、4㌔。
             (12.12月訪問)
              2012/12/22(土) 13:07 福島の湧き水 PERMALINK 御一言(0)
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