
いわき市の北部、人家の少ない国道399号線が大きく左へヘアピンぎみにカーヴする地点を右へ、集落が点在しつつ山へ上っていく細い道に入る。地図とカンを頼りに山へとゆけば、森に覆われた桐ヶ岡神社に着くだろう。
この一帯は二ツ箭山の南麓であり、この神社は大山祇神社であることから、二ツ箭山を祀っているのだろう。近くに桐ヶ岡という地名があることから、通称の名で定着し、呼ばれていると思われる。

細い道はそのままうねりながら山を上っていく。途中に「月山登山口」という立て看板を見つけることができるが、月山経由で二ツ箭山頂に至るコースとして頻繁に利用されているようだ。

まず神社におまいりして、さあいよいよお水をいただきましょう。神社奥からホースを引っぱってきて取水しているようだ。

昔から氏子さんに大切にされてきた清水のようで、「長命の清水」とも言われている、とのこと。いわきの霊峰・二ツ箭山が育んだ水は清冽、さっぱりしてのどごしが良い。

地震の後、山頂付近の崩落や登山道の危険により入山禁止が続いていたそうだが、去る2012年10月に解除になったとのこと。しかし、いわき市HPによれば放射線量(とくに二ツ箭山頂付近)は高い数値が出ているようだ。この湧き水も直接沢の水を引いているような感じでもあるので、そこのところはご注意ください。
←桐ヶ岡神社は集落から少し離れ、深い森の中に鎮座している。ひかえめな神聖さとそこはかとない威厳を感じさせる 二ツ箭山の東麓には仁井田川の源流を落ちる「逢瀬の滝」があるが、それはまた後日ご紹介したい。
('10.09月訪問)
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