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 入道山(686.4m)の麓より湧き出る。

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 「福島県森林環境税」を活用して整備された古殿町の4ケ所の湧き水を紹介してきましたが、その中で個人的にもっとも清涼感のある湧き水であります。ロケーションが素晴らしく、集落からさらに奥まった集落へと向かう細い(舗装されている)道の途中に湧き出ています。その姿は、まさに旅人の渇きを癒やす水場であり、また山里の暮らしを見守る道祖神のようでもあります。湧き出る水もきわめて清冽。
 写真の通り草丈がだいぶ伸びてきておりはじめは見つけづらいですが、直進する道と右からのさらに細い道との合流点にあります。

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 国道349号から北へと、山のほうに入っていく道を適当に探してみてください。途中に看板も立っていたと思うので、ルートは難しくないはず。
 アプローチは容易だが深山の趣たっぷり、緑に囲まれた「入道山の清水」、ぜひおすすめです。

 というわけで、4つの湧き水のうち実用的なのはこの「入道山の清水」と「滝の大清水」ということになる。大雑把な位置関係で言うと、鮫川村からR349を北上し古殿町に入って最初の信号を右に曲がってR349方面なら「入道山の清水」、左に曲がって石川町方面なら「滝の大清水」という感じになる。その時々によってうまく使い分けてほしい。もちろん、両方訪れることに何ら問題は無い。楽しい古殿町・湧き水めぐりを! チャオ
 
    2013/06/29(土) 19:48 福島の湧き水 PERMALINK 御一言(0)
     
     国道349号を古殿町役場方面に向かって東進していくと、右手のセブンイレブンを過ぎてちょっと行ったあたりに「大網遺跡」だか「大網庵」だかの入口と書かれた看板が見えるので、そこの細い道を左に入っていく。畑に囲まれた道を少し行くと上り坂になり、左手に「大網庵」が現れる。そこに「大網庵の清水」がある。
     
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     んー・・・しかし水はほとんど流れていない! わずかに一本の筋がツツ…と落ちているだけ。これではどうにも評価しがたい。湧き水としては☆1個しかあげられません。矢野山の東麓にあたり、昔は豊富な水が山を下るように湧出していたのかもしれないが、今はほぼ枯れてしまっているということなのだろう。

     この「大網庵の清水」がある大網庵、茅葺き屋根のなかなか立派な建物である。敷地もしっかり整備されていて、下には池や、池にいたる斜面、また軒先にもハギなどでちょっとした庭園が造られている。
    063.jpg どれどれどんな感じになっているのかな、と近くまで寄ろうとしたら、ブン・・・とあの糞忌々しいスズメバチが現れたので、瞬時に気持ちが萎え、湧き水が不振だったこともあり早々に退散した。大網庵については地元住民の集会の場としてだけでなく一般に貸し出されている(シャワー・バスタブも完備とのこと)ので、興味のある方は古殿町のHP→http://www.town.furudono.fukushima.jp/node/488を参照されたし。

     ではまた。ごきげんよう。
      2013/06/25(火) 01:01 福島の湧き水 PERMALINK 御一言(0)
        
       「叶神の清水」に続いて向かうのは、「滝の大清水」。滝という字名に湧出し(鎌田地区の、滝ではなく吉田?)、両者は直線距離で1.5㌔ほどしか離れていないので、車なら2、3分。
       西に伸び山へと入っていく県道276号線の一本南の道を、やはり西へと入る。「あと○○○m」という看板も立っているのでわかりやすい。細い坂を上がっていくと、左手の崖、つまり山の北麓から湧出している清水を見つけるだろう。

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       水量はわりと多く、ごみの混入もほとんど無い(ただ雨後は多少あるかもしれない)。味もすっきりしていておいしい。峠道の途中といったロケーションで、道路を挟んだ向かいの高みには墓地があり、北麓ということもあって日差しは届かないが、じめじめというより涼しげで雰囲気は良い。夏に訪れるには最高だろう。
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       岩の間に竹が通され、そこから湧出。整備の際にいくつか岩が置かれたのだろうが、その上にさらに大きな岩塊がでんと鎮座しているので、昔はこの下のあたりからしみ出るように湧いていたのかもしれない。
       

      060.jpg←奥には杉山が広がっている。



       豊かに実った古殿の稲穂。低い電信柱が旅情を誘う。
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        2013/06/24(月) 19:45 福島の湧き水 PERMALINK 御一言(0)
         
         古くよりの歴史を街道や風景に今も残し、ひっそりとした暮らしにも流鏑馬や桜の時期には多くの人が訪れ、ひとときの賑わいが生まれる山あいの町、古殿。山に囲まれていることもあって水源は本当に豊かで、街道から里に一歩足を踏み入れれば豊かな自然が繁茂し、深山の趣すら感じられる。
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         福島県では平成18年から、県内の森林環境を守り維持していくため「森林環境税」が導入された。その中には水源涵養林を維持するという目的も当然あり、古殿町ではこれを利用していくつかの湧き水が整備された。シリーズとして4つの水場を紹介していきたいと思う。
         
         まず今回訪れたのは、古殿町仙石の「叶神の清水」。何やら雰囲気を持った名称であるが(叶神「かのがみ」と読む。集落が叶神という)、それらしきものが見当たらない。道路ぎわのはずなんだけどな・・・と出勤時間の車におびえながらキョロキョロとあたりを探していると、見つけました。道路脇に設けられた貯水槽の奥に、それらしき看板が立っている。
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        ←福島県森林環境税によって整備された水場には、この看板が立っている。この存在の是非は措いといて、これが無ければちょっと見つからないくらい、地味に水は出ていた。

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         写真の上のほうにちょっと見えているのは廃墟となった民家で、その下から出ているのだ。後ろはすぐ山とはいえ、これはちょっと、ウ~ンといった雰囲気だ。貯水槽もあるし昔から水は出ていたのだろうが、ペットボトルで汲もうにも水場があまりにも狭くて、またしばらく整備の手も入っていないようで荒れている。仕方ないので手酌でひと口飲んでみるも、湧出量は決して多くはなく、味もまあ普通の湧き水である。「こんなもんかな・・・」とつぶやき、叶神の清水を後にした。


         「叶神の清水」の脇を走っている県道14号は、いわき市と石川町を結び、「御斉所街道」とよばれ古くから人々に利用されてきた道。古殿町では石川町方面から南北に走り抜けた後、国道349号と合流して東進し、町役場を過ぎてからは山あいの細い谷を東南に向かっていわき市の田人町へと抜ける。
         叶神の清水のあたりは南北に道が通る町の西端で、道の西側には田圃が、東側には集落が急峻な山までの狭い土地に寄り添って並び、今はさびれた風景の静けさに、往時の街道の賑わいを思い起こさせる侘しさが漂う。

         朝霧に包まれる山あいの町、古殿(季節は秋)
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          2013/06/24(月) 15:19 福島の湧き水 PERMALINK 御一言(0)
           
           国道118号を大子方面に向かって北上していくと、左手に「旧家和楽青少年の家」の施設群が見えてくる。これを過ぎ少し下ると左手が開け、久慈川に架かる沈下橋、平山橋が見える。信号を左に曲がって下りていけばその欄干の無い、すれ違いもできない素晴らしい橋を渡ることになるのだが、そこは左ではなく右に曲がる。
           入り口が細いので不安になるが、ぐっと腹を引き締め進んでいきましょう。崖沿いの細くてガードレールも無い、危なげな道を少し進むと舗装された道路に出るので、道なりに進んでいけば左側に湧き水が出ている。国道からは2、3分。
           
           地主の方が整備されたのか、なかなか立派な水場である。手作り感の強い装飾がいろいろと施されていて、何か親しみの持てる湧き水なのだ。コンクリート壁から湧出しているので、道路拡張の際に発見されたのではないだろうか。
          048.jpg←2011年に訪れたときには、年始だったこともあって立派な注連縄が飾られていた。注目すべきは湧出口の管で、明らかに男根を模しているのである。男根からこんこんと湧き出る小便清水。すばらしい。
           このシンボルに、豊穣と安産を祈願した金精信仰の豊かなヴァリエーションを見ることができる。だいたい山里にひっそりと祀られていることが多いんですけど、湧き水汲みに来て見049.jpgられるなんて、これはなかなかレアですよ。それとも男根に見過ぎ? 単純に山ン中だからきのことかだったりして。


          050.jpg←2013年に再び訪れた際には、男根と思しき注ぎ口は外れてしまったのか外されてしまったのか、何の変哲もないビニールのパイプ管になっていた。

           ところで右側に見える縦長のモニュメント、気になりません? これ太い木の幹で中が空洞になっており、水神さまが祀られている。11年に来たとき051.jpgには確かこんな札は無かったので、男根さまから水神さまへとより「らしく」祀る対象の変更があったと思われる。

          052.jpg さらに、「この湧き水は水質検査してありません」という看板に、再訪問時には手書きで「保健所で検査済ずみ」「OKです」との文字。11年3月の震災で断水したときに、ここも利用される頻度が増したのだろう、それに伴って水質検査をしたのだと思われる。願わくば、調査結果と成分表を貼り出してもらえればなあと思う。硝酸値や、pH値とか知りたいじゃないですか。ぜひお願いします!

           ロケーションとしては、特に変哲のない杉林の山裾から湧き出ている(すぐそばに沢も流れている)。強いて言えば熊の山(310m)の南麓ということになる。ただ、上部西側に民家と畑が点在しているのでそれがどうかということになる。水質検査しているとのことなので大丈夫だとは思うけれど。味は清涼。湧出量は13年1月時で約50ml/秒。4Lのペットボトルを77~79秒で満たす。夏場はもう少し少なくなると思うけれど、冬場でもそれほど多く湧出しているわけではない。
           このさらに北には、茨城有数の名峰、奥久慈男体山がそびえる。さらにはそこから流れ下ってくる湯沢峡と、まさに湧き水がありそうなロケーションだが、知られた湧き水はごく僅かだ。しかも国道からのアプローチも容易で(県内のR118沿いでは大子町の命泉水のほかに、これほど近場に湧き水はほぼ存在しない)、その意味でもここは非常に貴重である。手軽な湧き水スポットのひとつとして是非ストックしておいてほしい。ではまた!
           
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          2013.3 約3.1L/min(4リッターを77~79秒)
           
            2013/06/19(水) 16:46 茨城の湧き水 PERMALINK 御一言(0)
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